カルタの絵柄をステンドグラスに!「フルオーダーステンド」を使用した事例(熊本県人吉市 H様)
今回ご紹介するのは、熊本県人吉市にある「美術館」の小窓に「フルオーダーステンド」を使用した事例です。「全国でこの地域にだけ残る、熊本県重要無形民俗文化財の『ウンスンカルタ』の絵札をステンドグラスにしたい」ということでご注文いただきました。ウンスンカルタの札の中の四つの絵柄を指定いただき、ステンドグラスを製作いたしました。
ステンドグラス設置後のお写真
ステンドグラスが設置されたのは、熊本県人吉市の「世界一小さな美術館」を謳う展示室。市内で文化活動を行う団体などの作品を展示する場として利用されます。そこに4つのステンドグラスが小窓としてはめ込まれました。それぞれ、ウンスンカルタのロバイ(竜)、コツ(聖杯)、イス(刀剣)のカードを表したステンドグラスです。配色は、ステンドグラスらしい鮮やかな色で仕上げました。
ポルトガルから伝わったトランプを日本風にアレンジして生まれたとされるウンスンカルタ。西洋風のハイカラな柄が光を受けて、明るく輝いているのがお写真からわかります。無骨な石壁に輝く竜や聖杯の絵は、神秘的な魅力がありますね。
地元の人々の伝承により遺り続けたウンスンカルタは、今度はステンドグラスになることで、この地に生き続けてくれます。
今回ご注文いただいた内容
今回は、「F4K」というガラスをステンドグラスに加工して使用しています。「F4K」は表面に凹凸があるガラスで、このガラスを使用すると、光を通しつつも視界を遮るステンドグラスになります。目隠し用のステンドグラスにしたい、という方にはおすすめです。
品種 /素板 | フルオーダーステンド / F4K |
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形状 | 四角形 |
サイズ |
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切断面の処理 | 切りっぱなし【G】(ガラスを切断したそのままの状態) |
その他の加工 |
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「フルオーダーステンド」について 詳しくはこちら
使用したデザイン画
最初にH様より送られたデザイン画はこちら。既に線画に色も付けて送ってくださいました。ブルーとオレンジがメインの統一感のあるデザインです。このいただいたデータから、実際にステンドグラスが製作可能かどうか、確認していきます。特に描線の太さは5mm以上となっているため、細かいデザインの部分は描線が潰れてしまわないか注意します。
送られたデザイン画を基に、次は線画を作成していきます。完成した線画(画像左)をH様に確認していただいた次は、ステンドグラスの色サンプルを送付。そのサンプルの中からステンドグラスに使う色を選んでいただきます。H様に指定された色を線画に挿し込んだのが、右の画像データです。ほぼ最初に送られたイラスト通りのデザイン画になりました。このデザイン画から、ステンドグラスを製作していきます。
オリジナルのステンドグラスを作りませんか?
今回は、「世界一小さな美術館」の小窓に、フルオーダーのステンドグラスを使用した事例をご紹介しました。地元の伝統文化を遺し続ける素敵なステンドグラスになりましたね。「フルオーダーステンド」なら、お好きなイラストや写真からステンドグラスを製作することが可能です。「自分の描いたイラストをステンドグラスにしたい」という方も、「大事なモノや思い出を、いつでも見られるようにステンドグラスとして残しておきたい」という方も、ぜひお気軽にお問合せください。当社の専門のスタッフが丁寧にサポートいたします。